職場恋愛(新・必殺仕置人)

新・必殺仕置人 第40話「愛情無用」(脚本:野上龍雄、監督:高坂光幸 (C) 松竹)より

この次の話は最終回。今回は死神が愛するお徳(八木孝子)、実は仕置人の一味だったが、彼女を殺した仕置人の参次(黒部進)をぶっ殺してしまうと言うのが大筋だ。参次の親分の長次(戸浦六宏)は寅の会で

長次「一人旅
冥土へ急ぐ
死神や」

と言う挙句を作り、百両から競るように要求。虎はこの要求を渋々飲み、長次は自分で百両そのままで競り落とすことを目論んだが、後述する理由から鉄が十両で競り落としていた。

実は死神は正八の手引きでお徳の遺体を引き取り、その時、正八が巳代松の名前を騙ったことから巳代松に町方の探索が延びつつあり、江戸から逃げるために大金が必要になったのである。死神は自分の生い立ちも正八に語っていた。

この話、あれほど死神と会っているはずの正八が死神の事を全く知らない、と言う大きな矛盾点があるのだが、そこに目を瞑ればかなり楽しめるようになっている。

さて死神殺しを請け負った念仏の鉄達だったが、正八が絡んでいることは当然バレて、正八は死神の居場所の道案内をする羽目に陥ったのだが、火縄の臭いがした事から長次も動いている事を巳代松は察知し、戦闘開始。倒す内訳は

  • 又八(宍戸大全):中村主水
  • 伊作(黛康太郎):念仏の鉄&巳代松
  • 長次(戸浦六宏):巳代松&念仏の鉄

である。最後、鉄達が死神の隠れる小屋について見れば、死神はお徳の遺体のそばで自害した後だった。なお今回、おていは登場しない。また火野正平が歌う「想い出は風の中」と「海」(いずれも作詞・作曲:火野正平、編曲:比呂公一)も流れる。