情報漏洩?(必殺仕置屋稼業)

必殺仕置屋稼業 第24話「一筆啓上 血縁が見えた」(脚本:猪又憲吾、監督:田中徳三 (C) 松竹)より

仕置を終えた主水だったが、せんとりつがこんな恐ろしい質問をしてきた。文字通り主水は戦慄した。

中村りつ「お隣からちゃんと聞いてます。このところ、特別の任務もないとか。」
中村せん「婿殿、こうなっては仕方がありません。この数年来、夜勤と称してあなたが何をしていたか、私どもにはよーくわかっているのです。人様にも言えないような恐ろしい事を。」

まさか裏稼業が発覚したのか?

中村主水「では、私の夜の仕事を?」

その反応はというと

中村りつ「悔しい。」

思わず

中村主水「え?」

と聞き返す主水に

中村りつ「一体、どこのなんという女なんです。」
中村主水「女?」
中村りつ「三年前から囲っているんですよ。」

なんだそりゃ、という顔をする主水に

中村せん「このような男を蓼食う虫も好き好きとやら。」

誤解の内容を理解した主水は大笑いしてこんな大嘘をついて誤魔化した。

中村主水「違うんですよ、母上。りつ、お前も何言ってるんだ。私が外で女を囲えるわけが…私が何の方がさっぱりなのはお前の方がよく知ってるじゃないかあ。いや、それじゃあ、男としてみっともないんで、ま、ナニの方が強くなると言うので有名なさる寺へ毎晩寒修行へ通ってたんだあ。」

このハッタリが効き、りつは喜び、せんは呆れ、主水はナニを頑張ることになってしまったのであった。