シニアエンジニア(必殺仕掛人)

必殺仕掛人 第22話「大荷物小荷物仕掛の手伝い」(脚本:本田英郎、監督:長谷和夫 (C) 松竹)より

agua.jpn.org

第22話 大荷物小荷物仕掛けの手伝い 1973.1.27

 大八に轢かれ盲目となった娘の治療のため仕掛を行う老仕掛人の哀話。
仕損じ無しと言われたカニの七兵衛だが、ブランクと老いには勝てず仕損ない、半右衛門に助力を申し出るが断られる。しかし境遇に同情したおくらや、興味を持った梅安は肩入れする。
ターゲットは大奥とも通じる生臭坊主の日朝。祈祷に来た女を食い、脅して金をせびる悪行ぶり、その正体は昔「島」で半右衛門が世話になったむささびの吉だったりする。
日朝の用心棒に殺られる七兵衛、これを受け現役仕掛人たちが動き出す。

ロケ地
・日朝の神応院、宇治興聖寺(山門、境内、琴坂)。
・日朝の用心棒に襲われ手裏剣を背に受ける七兵衛、木津河原(蟹を獲る汀は宇治か?)。
・日朝を呼び出す半兵衛、鳥居本八幡宮
・仕掛の際、囮となり用心棒を引きつける千蔵、左内とスイッチは大覚寺天神島。

あらすじは上記の通り。カニの七兵衛(藤原釜足)が年老いた仕掛人なのだが、冒頭の殺しでは「西村左内」をかなり低速にしたものが流れ、カニを放した後、頻尿なので天井裏で小便をする始末。仕掛けは失敗して逃げる羽目に陥ったところに吉原へくり込む途中の藤枝梅安と岬の千蔵が遭遇。最初は「ど素人だなあ」と千蔵と一緒に笑っていた梅安だったが、サワガニの爪に仕掛けた毒で追手が死ぬのを目の当たりにして意見が変わった。

そして七兵衛から仕掛けの手伝いの依頼が音羽屋半右衛門のところに入った。一度は断った音羽屋だったが、おくらがへそくりから50両を出して仕掛料を出したことにより音羽屋はこの話を受けた。七兵衛の娘の由布(小谷野美智子)は大八車とぶつかったため目が見えなくなっていた。七兵衛が日朝(如月寛多)の用心棒の倉持甚十郎(浜田晃)に斬られ、七兵衛の頼み人の唐津屋伝兵衛(池田忠夫)も頼みを取り下げようとしたが音羽屋は由布の姿を見せるなどして翻意させ、更に百三十両を入手。倉持甚十郎を西村左内が斬り、藤枝梅安が日朝(如月寛多)を殺したのであった。