乗っ取り(新・必殺仕置人)

新・必殺仕置人 第38話「迷信無用」(脚本:保利吉紀、監督:原田雄一 (C) 松竹)より

材木問屋 檜屋の若妻おもん(鮎川いづみ)は丙午の生まれで、なんと夫が二人も続けて変死した。もしかして呪われているのであろうか? 江戸に火を放った八百屋お七は丙午の生まれと言われていたこともあり、丙午の女は夫を食い殺すと言う迷信もあった。

さて寅の会。挙句は次の通り。

吉蔵「檜屋に
ゆらめく怪し火
おかつかなあ
虎漫筆」

頼み料は二十両だったが念仏の鉄が十両で競り落とした。

さて調査が進んでおもんの夫の連続変死はおもんの父の後妻のおかつ(森秋子)が番頭の久蔵(島田順司)と手代の定吉(石田信之)と組んで行なった犯行と判明。しかも、おかつは久蔵とできていた。店の乗っ取りが最終目的でおもんを精神的に追い詰めた挙句に追い出すための犯行だったのだ。一味の策略で瓦版も書き立てて大騒ぎとなった。

初めは死神に目をつけられた中村主水を外そうとした鉄達だったのだが

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一番金に細かい(正八談)主水が黙ってみているわけがなく、強引に割り込み、最終的に仕置の分担は次の通りとなるのであった。

なお頼み人は檜屋の先代から仕えているジイヤの嘉吉(海老江寛)だと思うのだが、彼は途中で殺された。でも仕置は続行された。何故だろね。

また途中で念仏の鉄が追い詰められて思い詰めたおもんに言う

念仏の鉄「いじめられたら蹴っ飛ばしてやればいいんだよ。」

は名台詞だろう。